新人が語る心に残る看護場面

2024.01.11 プリセプターからの教え

術後ICUに入室したAさんについてです。創部痛が強く、夜間眠れない日々が続き、痛みが出現するとパニックになり「死にたくない、助けてください」と涙を流していました。その日私はAさんを夜勤で受け持つことになったため、今日は疼痛コントロールをしてAさんが眠れるように調整しようと考えていました。夜勤に交代してすぐに「痛くなってきました。どうにかしてください。助けてください」と訴えがあったため鎮痛剤を投与しました。また、Aさんの希望で頭にのせていた濡れタオルを再度ぬらしたり、アイスノンがぬるくなる前に交換したりと、Aさんが訴える前にゆっくり休める環境を整えました。一晩ゆっくり眠っていただくことはできませんでしたが、「少し眠れました。ありがとう。ちゃんとわかってくれたのは〇〇さんだけです」と言っていただけました。プリセプターさんから「患者さんから言う前にこれしましょうか?って聞くといいよ」と教えていただけたことを実践したことで、患者さんの安心感につなげることができました。患者さんの訴えを聞くことも大切ですが、訴えが出る前にケアすることの大切さを学びました。患者さんの気持ちに寄り添い、安心感を与えられる看護師になりたいと思いました。

バックナンバー

2024.01.11 足湯

2024.01.11 プリセプターからの教え

2023.12.01 術前訪問

2023.12.01 コロナ禍での看護

2023.10.30 患者さんから教えてもらったこと

2023.10.30 患者さんの望みを尊重した関わり

2023.08.17 苦痛を軽減するために

2023.08.17 生きがいの大切さ

2023.08.17 ユマニチュード

2023.07.05 今日もあなたにしてもらえてよかった