私たちのめざす看護

私たちの看護

2022.12.23

オンリーワンを目指して

私が勤務する第一外来は、内科全般の各診療科、感染症科、臨床検査医学、臨床腫瘍科、耳鼻咽喉・頭頚部外科で構成されています。スタッフは看護師、ドクターズクラーク、看護補助者がいます。第一外来には一日に300-400人の患者さんが来院され、その多くが通院での検査や治療を要します。私たち看護師は、検査のオリエンテーション、自己注射や血糖測定の指導に加え、胸腔穿刺、腹水穿刺、骨髄穿刺などの処置や輸血の介助を行っています。さらに緊急心臓カテーテルや緊急ペースメーカー挿入の準備をすることもあります。

時には急変に対応することがあるため、急変時のシミュレーションを行い看護師個々のスキルアップを図っています。さらに、急変対応後に急性・重症患者看護専門看護師と共に、自分たちが行ったケアの振り返りをして次回の看護につなげています。常に患者さんの安全に気を配ることは、看護師だけではありません。ドクターズクラーク、看護補助者も、患者さんの表情や状態を見て、体調が悪そうな人がいたら速やかに看護師に知らせてくれます。

診察の待ち時間に内分泌科の患者さんが意識消失を起こしたことがありました。最初に患者さんの変化に気づいたのはドクターズクラークでした。報告を受けた看護師の判断で急変処置が開始されました。発生直後は不明であった患者さんの名前をドクターズクラークが調べ、看護師は、医師の指示のもとリーダーシップ、メンバーシップを発揮し急変に対応しました。その患者さんは脳出血の診断を受け緊急手術となりました。第一外来のスタッフが連携して早期の対応ができたと思っています。反省点もありましたが、シミュレーションの成果が出て達成感がありました。

外来では限られた診察時間の中で、その人に必要な看護を提供することが求められます。そのためには、医療の変化に対応できるように学習することが必要です。第一外来スタッフは患者さん一人一人へ質の高い看護を提供できる、患者さんのオンリーワンを目指しています。

第一外来  田代博美

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